◆◆◆◆◆◆ 今はやりのTVの欠陥住宅番組に一言(3) ◆◆◆◆◆◆
 

現在TVでよく見かけるものに リフォーム物と欠陥住宅の番組があります。
ただ このリフォーム番組の内容があまりに 現実離れしているのに
いつも腹立たしい思いをしています。


またまた 
欠陥住宅の番組 があった。

 番組を見ていて 住宅を作る業者の一人として
このような住宅をつかまされた方々には
本当にお気の毒な気持ちになるものがありました。


しかし 番組を見て やらせとしか思えない部分や
欠陥と決めつけるには間違った指摘 がありました。
 

ひとつめは 木材のヒビを欠陥と指摘する部分。

あるタレントが天井裏を覗き込んで
「屋根裏全部の柱 梁にヒビが入っている。欠陥だらけだ」
この言葉には 2ヶ所大きな間違った発言があります。

まず天井裏には柱は存在しません。
そして 木材にヒビが入いるのは欠陥ではなく
芯持ち材であればいたしかたの無いことであります。

今はやりのKD材(人工乾燥材)をご覧ください。
ヒビの入っていない材料は皆無といってよいでしょう。
木材は 程度の差はあれヒビは発生します。 
それをことさら欠陥だとは 言いすぎですし 無知だと思います。

木材のヒビを 減らそうという工夫に背割りという方法があります。 
柱4面のうち 1面に芯に届くまでの割れ目(鋸などによる切れ目)を
入れて ヒビを発生させる応力をそこに集中させようとする方法です。

しかし ヒビが欠陥というなら
 わざわざ割れ目を入れる背割りなどという方法が欠陥となります。
木材のヒビを 欠陥というなら 
 欠陥の無いつまり芯持ちの木材でヒビの無い建物を
見せてそれと比較して 見せるべきではないでしょうか。


もうひとつは 基礎の欠陥を指摘する部分。

築15年の住宅の地盤沈下による欠陥を指摘していました。
「布基礎にフーチングが無く また鉄筋が1本も入ってない」
これは欠陥だといっておりました。

この場面では 設計図が出ておりました。
設計図にはフーチングが描いてありましたので
 フーチングが無いのは 明らかに手抜きでしょう。
(ただし 当時は平屋の場合はフーチングは絶対条件ではありませんでした。)

しかし レーダー探査機を使って 鉄筋が無いと言っていたあの部分。
私が見たところ あの設計図には
配筋(鉄筋を組んで入れること)の指示はしてありません。

あのレーダー探査機でチェックをしていた方は
一級建築士でしたが図面が読めないのでしょうか
それとも わざと気が付かないフリをしていたのでしょうか。

そして その設計図や施工が
 15年前の建築基準法で作られていることには触れません。
当時の布基礎は無筋でもかまわなかったのです。
昔は常識 今では非常識。
建築基準だってかわります。
昔は適法 今では違法。
そのようなことは多々あります。

当時の建築基準や過去の施工であるにもかかわらず
 現在の基準にあてはめて すべて欠陥であると
 番組の中で 紹介されることがあります。
過去の施工をおかしいというのであれば 世の中の秩序は無くなってしまいます。
視聴率が取れるインパクトのある番組づくりのためなのでしょうか。
このような番組づくりの風潮を見ていて いかがなものかと感じております。

「家づくり」に こだわるからこそ
言いたいことが たくさんあります。
これからも色々 皆様にお話させていただきます。


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